秋興

【老舗: の中で  小さい
秦淮の人々は秋でのコオロギ闘わせが「秋興」という。コオロギの捕まえと養いとはなかなか底が深い。まずは手を怪我しないように針金でカバーを作った。そして、長円形のかわらの鉢をコオロギの住まいとされた。その鉢は蓋がつき、中に小さい食事用のがめも置かれた。コオロギ闘わせのシーンは盛大であり、闘わせ専用の場も、コオロギを載せる器も、指導する人もある。対戦の両方は必ず、一方は大柄であり、もう一方は小柄になる。両方それぞれに賭け事の親が揃え、賭け当てる人が多い。闘わせる時、両方それぞれ代表の一人を出し、草でコオロギをつつくことになる。その草は促織草と名づけられ、長さが3寸ぐらいである。また、コオロギをつつくために、その先に細長くとがった白い毛をつかれる。賭け当てる人は賭け金を下ろし、勝負を賭ける。そのコオロギ闘わせは実が「秋興」であった。

 

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