清明節

清明節に次ぎのような催しものをされるのである。一つ目は春のピクニック（若草を踏んで散策すること）、即ち、お酒を持ち、山を登るということである。昔、春のピクニックの先はよく雨花台にされた。清明節の頃、毎夜、雨花台から帰りの人々はアリの群れのように多かった。二つ目は「凧揚げ」である。昔は人々が雨花台に集まり、凧を揚げる習慣だったが、1980年代に入ると、凧揚げ先は中華門城壁の辺りに移ってきた。三つ目は「お墓参り」であり、俗語では「上坟」と呼ばれる。お墓祭りに、供え物のお料理やお酒や冥銭の「元宝」（死人のために焼く紙銭を作るための錫箔をひいた昔の金と銀のお金の塊のような金色と銀色の紙）を必ず持っていく習慣になる。供え物のお料理は精進料理のおかずが二つ、肉料理のおかずが一つは普通である。精進料理のおかずの上にキクラゲが置かれ、そのほか、「刀頭肉」と呼ばれる煮込んだ味のない肉の脂身も必要とされた。供え物を入れるお箱は特定の竹の箱であり、形がそれぞれであるが、いずれも「春山」と呼ばれる。また、お墓の土盛りの部分に柳の枝が挿し、その枝に細長い紫の紙がかけられることになる。お墓参りの前、「坟親家」という俗名がつけられたお墓にあるところの土主に挨拶しなければならない。「坟親家」にお礼のお金をあげるのに対して、返礼としてのいくつかの煮込んだ卵をもらった。そして、「坟親家」はその一族の先祖のお墓まで道案内し、お墓の上に新しい土を添え、「お墓帽子」を作ったことがよくある。お墓参りの後、「坟親家」の家へ遊びに行く人もいる。お墓参りの後、災いをなくし、邪気を追い払うために、いくつかの柳の枝をとって自分の家に持って帰る習慣がある。